何回、見積書を出し直したことでしょう。極力お金をかけたくないオーナーさんから、アパートの壁紙の塗り替えを依頼されました。かなり根負けしてしまった感はありますが、何とか落ち着き、施工に至りました。
この1年で同居家族の数が5人から3人に減り、住まいの使い方を見直そうと考えておられる方から、問い合わせの電話がありました。タバコのヤニで黄ばんだ壁紙・クロスをキレイにしたい。「張り替える」のは高いし、何かいい方法はないかと探していて、「塗り替え」(クロスメイク)を知りました。
子どもさんが独立されたり、親御さんが亡くなられたりするタイミングで、リフォームをされる方は多いです。これまで、自分のプライベート空間がなかった主婦の方が、これを機会に自分の部屋を持つという話もよく聞きます。自分が使うのだから、あえて壁紙を「張り替える」ほどでもなく、かといってこのままも嫌、何かいい方法はないかと探します。中にはDIYをされる方もあります。インターネットで調べて、「塗り替え」(クロスメイク)を知って、問い合わせてこられる方もいます。そのようなお客様を心から応援したい。これまで自分を犠牲にして、家族のために尽くしてこられた方に、自分を大切にしていただきたい、そんな思いでいつも接しています。見積もりに要する時間も、必然的に長くなります。
今回のお客様もそうでした。同居していたおじいちゃんが亡くなり、息子さんが結婚し、家族が5人から3人に減ったそうです。ヘビースモーカーだったおじいちゃんが使っていた部屋を自分の部屋にすることになりました。ついでに、トイレの壁紙の「塗り替え」(クロスメイク)も依頼されました。トイレは淡いピンクで塗ったので、カフェのようなおしゃれなトイレになりました。
ご主人からは、玄関も一緒にやってもらったらよかったのにと言われたそうです。
大阪府豊中市(2016年12月)
<施工中/居室>
<施工中/トイレ>