女性の声で、賃貸マンションの壁紙の「塗り替え」の見積もり依頼の電話がありました。オーナー様と思いきや、どうも事情がありそうです。そのマンションの別の階に住んでいるというので。急いでおられそうなので、とりあえず、見積もりのために現地に向かいました。
家具等が一切ない空室の状態をイメージしていましたが、かなり残置物がありました。身内（親戚）が住んでおられた部屋のようです。喫煙されていたようで、タバコのヤニ汚れがひどかったです。さすがにこのまま使用するのははばかられる状態で、お金もかけられないので、インターネットで調べて弊社に壁紙の「塗り替え」依頼が来た理由を知りました。3LDKのマンションなのですが、施工は、玄関・廊下、LDK、和室のみで、洋室2室は物置として使用するため、必要ないというお話でした。見積書をお渡しするタイミングになり、「私では決められないので、息子に確認してお返事します。」と言われました。事情をお伺いすると、息子さんが最近ネット通販ビジネスを始め、仕事部屋として使用する予定だということでした。大家さんとも長年の付き合いで、事前の根回し（？）も済んでいたようです。
息子さんのOKが出、翌週施工することとなりました。朝は、お母様が部屋の鍵を開けてくださり、施工完了時には、息子さんが友達と一緒に確認に来られました。部屋の掃除をしたり、業者の手配をしたり、お母様が息子さんをサポートしておられました。
いろいろな住まい方、家族の在り方、仕事の在り方があるのだと、この仕事をしているとつくづく思わされます。

 

大阪府泉大津市（2023年6月）

 

＜施工前＞

 

＜施工後＞